2013年6月5日水曜日

佐伯祐三アトリエ記念館



佐伯祐三アトリエ記念館に行ってきました。

この近くの聖母病院で出産したので、病院に行く道すがら、
佐伯祐三記念公園があるのは知っていたのですが、
2010年に建ったこのアトリエ記念館のことは、
ふと思い立って角を曲がってみるまで、知りませんでした。

住宅街にいきなり現れる、洋風の建物。
背の高い木や草花に溢れていて、ベンチもあって、
ゆったりと読書をすると気持ちが良さそうです。
この日は小雨が降っていたので、残念ながらそれはできませんでした。
(そういえばこの感じ、雑司が谷の宣教師館にそっくりです!


佐伯祐三といえば、やはり美術の教科書に載っていたこの絵が思い出されます。


大阪にいたころ、美術館で回顧展が開かれていて、行った記憶もあります。
ものすごく好き、というわけではないけれど、何か気になるところのある画家です。

年表を辿っていってみると、
大阪のお寺に生まれて、親戚の影響で絵を志して東京の大学に入り、
家族でパリに渡るも、自分の画風を見つけきれないまま、
一旦は帰国するも、パリへの思いは捨てがたく、再度渡仏。
結核や神経を病み、30歳で死去。
その半月後に6歳の娘も結核で死去。
......

画家にしろ、小説家にしろ、俳人にしろ、
この時代の人の生きることのしんどさというのは、
なんなんだろうといつも思います。
新しい時代にいち早く反応し、取り入れようとする人は、
やはりどうしても、苦悩の人生を歩まなくてはいけないのだろうか。

濃く短い、壮絶な人生。
日々、どんなことを考えて生きていたのだろう。
この時代の「ふつう」と違って生きていくとは、
どういうことだったのだろう。
辛いだけではなく、どんな喜びがあったのだろう。
残された妻の思いはどんなだっただろう。
家族の中のドロドロとした物語も、きっとあっただろう。

そんなことを思った、小雨の午後でした。

▲晴れの日には、たくさんの光が差し込むと思われるアトリエ


▲路上でキャンバスに向かう父の隣で、ハンドバッグをもってたたずむ長女。
 何を思っていたのか。


▲庭の草花。名前はわからないけど、この時期よく目にします。

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