2013年8月6日火曜日

「もしもし下北沢」

最近、よしもとばななを読んでます。
と言ったら、オススメされたので、読んでみました。
下北沢と聞いたときに、上京したての頃に、この辺りに住む人を訪ねてきたことを思い出して、ちょっと懐かしいような、ぎゅっと照れるような感じがあります。

一緒に会いに行った友人は、彼女が自衛隊に入ってからはしょっちゅう基地を移動するので、いつしか連絡がつかなくなっていったっけ。

あとは、下北沢は古着とか古道具を買いに来たり、ちょっと年上の人と飲んだり。こういうまちを自分の行き付けにして、自然に馴染んでいる人をカッコいいと憧れたり。
上京したての一年目の、「これから自分はどうなっちゃうんだろ」と思ってた不安定な時期をばあっと思い出しました。


都会の中で生きるって、そうだよね、こういう感じ。大勢の中の替えがきく一人の感じと、でも個人が生きてる実感と、両方ほしいんだな。
結局、人間の営みなんて、どこへ行っても変わらない。
ただ、都会は隙間とか無駄とかがなくて、しんどい時がある。
何にも使われていない土地とか、ただの地面、みたいものはない。隙間なく、必ず何かに使われているよな~とまちを歩いていると思う。
だからといって、それが悪だというのでも、どうにかしたいというのでもないけど、ふと思う。
そういう感じをこの小説では表現していた気がする。


一見奇抜であり得なそうな設定になぜかわいてくる反感の理由が、読み終わるころには分かるという不思議さ。
反感というのは、例えば。。
夢で見たことで繋がったとか、誰かの言動や振る舞いで腑に落ちたとか、「現実には、そんなにすぐ悟れないよ」って思ったりすること。
一文が短いから、やたらと潔い人たちばかりのような気がすること。
でも段々と、ああ、そうか~と分かってくる。

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