2013年8月2日金曜日

「JAPAN THROUGH A LEICA BY IHEE KIMURA」


意を決して、満を持して...(というほどのことでもないか...)
「カラマーゾフの兄弟」を図書館に借りに行こうと思ったら、

なかった。。。

どなたか、私と同じこのタイミングで、
「カラマーゾフの兄弟」を読もうかなと思い立ったのね、
と想像すると、なんだか妙に親近感が湧く。

そんなことを思いながら、
書架をぶらぶらしていて見つけたのが、こちら。
「JAPAN  THROUGH  A LEICA BY IHEE KIMURA」

木村伊兵衛の写真は、「あ!」と思ったらもう撮っている、という感じが好きです。
「いい女だな」と思ったらもう撮ってる。

で、こちらの写真集は、もともとは1939年に三省堂から出版されたものの復刻版です。
400部刷ったうちの96号というナンバリングまでされていて、
大変貴重なもののようです。
お値段も「本体22,000円+税」。。。

こういう本も読めるって、
図書館の存在ってありがたいなーとつくづく思います。

1939年といえば、まさに戦時中。
まもなく太平洋戦争に突入しようという頃。
そんな殺伐とした時代の空気とは裏腹に、
穏やかで美しい人々の表情、暮らしぶり、伝統文化、風景。
でもこれらも対外宣伝(プロパガンダ)のために撮られた写真だったようです。
日本の特定の部分だけをよりよく見せるために、
特定の見方をして撮る、ということが行われた時代。

1941年からは、陸軍参謀本部の後援を受けた対外宣伝機関で、
「FRONT」というプロパガンダ誌の写真部主任に就任していたそうです。
そこでは、写真に仕掛けを施すこともあったようですし、
自分の理想とする報道写真とはかけ離れた仕事をしなければならなかったとか。

写真家として、とても辛い時代。
美しい写真の数々の裏には、苦悩もあったのかと、
単純ではありますが、木村伊兵衛の写真を見る目が、少し変わりました。

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