2014年1月19日日曜日

こでまり

近所の花屋で「こでまり」を一本買った。
こでまりは、一戸建ての家の庭に咲いているような、
いたって庶民的な花。
でも桜と張り合えるほどの優雅さをもっているんじゃないかと、
わたしは密かに思っている。

勢いで買ったものの、こういう枝ものの飾り方など
さっぱりわからないので、空き瓶に水を入れて、
こんな感じに、ただ差しただけ。
いいの、綺麗だから。

意外と水をたくさん吸って、次々に花が咲いていく。
見れば見るほど、白い花の一つ一つが可憐で、
葉っぱの緑も何色と言えばいいのか...
しだれている様子も好きだし。
こでまりについては、とにかく好きだってことでよくて。

本当に書きたかったのは、買った店のこと。
最寄り駅を行くときに前を通るのだけど、いつも気になっている。
まるでドイツの大通りにぽつんとある"Blumen”のみで店名が書いてない、
無表情で愛想の悪い花屋にそっくり。

店員は、ここはほんとに日本か、と思うぐらい、
びっくりするぐらい無愛想で、
「いらっしゃいませ」も言わない。
買ったときのみ、
「ありがとうございました」をかろうじて言ってくれる。

家族経営っぽくて、父、母、兄、妹(たぶん)の4人で働いているが、
誰一人として笑顔でいるところを見たことがない。
お互い会話しているのを見たことがない。

今回のように生花を買うことはほとんどないけれど、
季節の鉢物や多肉植物が安くて意外に充実しているので、たまに立ち寄る。

その多くは、カレンダーの裏みたいな紙に赤いマジックで
”Sale”と書かれて表通りに放り出されている。
「今日もし売れ残ったら、この草花たちは絶命させられるのだろうな」
と、思わず全員救出しそうになってしまうぐらいの哀れな姿なのだ。

「本当に花好きですか?」
「この仕事好きですか?」
と思わず聞きたくなる。

大きなお世話なんだけど......。
いつもこの店の前を通るとモヤモヤしてしまう。
お花に関わる仕事をしている人は、
楽しく幸せそうでいてほしいという、勝手な願望なんだろうな。
花自体はきれいだけど、手は荒れるし、立ち仕事で冷えるし、
花のバケツや鉢は重いし、大変な労働なのはなんとなく想像できる。

いやでもしかし.......

きょうもそんなモヤモヤを抱えながら、
あの店の前を通ったのだった。
ちなみに、年中無休。


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